Last Updated on 2026年1月4日 by top-note
私たちが普段、料理で何気なく使っているスパイスやハーブ。実はその多くが、古くからアロマ(芳香)や薬としても使われてきたことをご存知でしょうか?
今回は、FUWARIのアロマ製品にも使用されている「ローズマリー」「ブラックペッパー」「クローブ」の3つにスポットを当て、その成分や調香における役割、そして料理での活用法について深掘りしてみたいと思います。
そもそも「スパイス」と「ハーブ」の違いとは何でしょうか? 一般的に、ハーブは文字通り植物の「葉」を指します。対してスパイスは、葉だけでなく、種子、果実、樹皮、根、茎など、植物のあらゆる部分から採取されるものを指します。
それぞれの植物が持つ奥深い世界を覗いてみましょう。
ローズマリー:若返りのハーブ

スペイン、フランス、モロッコ、チュニジアなどを主な産地とするローズマリー。アロマや料理の世界では欠かせない存在です。
また、強い抗酸化力がある為、美容としてもローズマリーの蒸留水は化粧水としても使われます。体内のサビ(活性酸素)を除去し、肌のシミ・シワ予防や、細胞レベルの老化防止に役立ちます。
FUWARIでは、「白神」、「憩い」でローズマリーを配合しています。
調香における役割:ローズマリー
香りの分類では「トップ〜ミドルノート」に位置します。その役割は、香りに透明感を与えたり、全体像を「キリッと引き締め、立ち上げる」こと。シトラス系やハーブ系(セージ、ラベンダー)、ウッディー系(ジュニパー、サイプレス)と組み合わせることで、ローズマリーの持つ良さを最大限に引き立たせることができます。
1,8-シネオール: ユーカリにも含まれる成分で、スーッとする爽快な香りの主成分です。呼吸器を整えたり、集中力を高めたりする働きがあります。
α-ピネン: ヒノキや松などの針葉樹にも多く含まれています。まるで森林浴をしている時のような、深いリラックスとリフレッシュを同時にもたらしてくれます。
カンファー: 「樟脳(しょうのう)」のような独特のツンとした香りが特徴です。神経を刺激して目を覚まさせたり、血流を促す作用があります。
部屋で香らせるならネブライザー式アロマディフューザー
ローズマリーのすっきりとした香りを部屋中に広げたい場合は、水を使わずに成分を拡散できるネブライザー式のアロマディフューザーを使うのが最も効果的です。
水を使わないため香りが薄まらず、ローズマリー特有の頭をクリアにする成分をダイレクトに感じることができます。
ブラックペッパー:香りに立体感を与える王様

世界中でもっとも広く使われているスパイス、ブラックペッパー。主な産地はベトナム、インド、インドネシア、ブラジル、マレーシアなどです。
実は、ブラックペッパー、ホワイトペッパー、グリーンペッパーは、どれも同じコショウの果実から作られています。違いは採取する時期や加工方法だけです。ブラックペッパーは、果実が熟す前に収穫し、熟成させたのちに乾燥させたもので、ピリッとした刺激的な辛みと、木やレモンのような香りを持っています。
FUWARIでは、「金桂/キンケイ」にブラックペッパーを配合しています。
調香における役割:ブラックペッパー
料理の味を引き締めるのと同じく、調香においても香り全体に「キレ」と「立体感」を与えます。重たい甘さのある香りでも、ブラックペッパーを加えることでドライな風味が加わり、全体が軽やかになります。Diorの「ソバージュ」やLe Laboの「ローズ31」など、有名な香水にも多く用いられている名脇役です。
注目すべき成分と効果:ブラックペッパー
ブラックペッパーのパワーは主に2つの成分から来ています。
ピペリン(Piperine): あのピリッとする辛さの正体です。血管を広げたり、内臓を刺激したりする強い作用があります。
β-カリオフィレン(β-Caryophyllene): こちらは香りの主成分(精油成分)です。コショウ特有のスパイシーでウッディな香りの元となり、自律神経や免疫系に働きかけます。軽い麻酔のような鎮痛作用や、不安を和らげるリラックス効果があることも分かっています。
クローブ:オリエンタルノートの核

インドネシア、マダガスカル、タンザニアなどを産地とするクローブ。このスパイスの面白い点は、花が咲く前の赤く色づいた「つぼみ」の部分を収穫して乾燥させていることです。つぼみを利用するスパイスは非常に珍しく、メジャーなものの中ではめったに見られません。
FUWARIでは、「金桂/キンケイ」にクローブを配合しています。
調香における役割:クローブ
クローブは、オリエンタル系の香りの「核」とも言える重要な成分です。スパイシーさや温かみを感じさせ、揮発しにくい「ラストノート」として用いられます。ウッディ系の香りとの相性が抜群です。
注目すべき成分と効果:クローブ
クローブの成分の70〜90%は「オイゲノール」という成分で占められています。これが強力な効果を発揮します。
強力な殺菌・抗菌作用: カビや細菌の繁殖を強力に防ぎます。
鎮痛・麻酔作用: 神経を麻痺させて痛みを和らげる働きがあります。「歯痛にはクローブ」と昔から言われる最大の理由です。
抗酸化作用: 植物の中でトップクラスの抗酸化力(体のサビを防ぐ力)を持っています。

少しクセがある独特の奥深い香りは胃腸薬をイメージさせるかもしれませんが、実際に中国では「丁子(ちょうじ)」と呼ばれ、漢方で重宝される生薬のひとつでもあります。
参考記事
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