Last Updated on 2025年6月1日 by top-note
アロマオイルをそのままセットして楽しめるネブライザー式アロマディフューザーですが、amazonや楽天で販売されている人気商品3つとアロマをサブスクで提供するお届けFUWARIの4機種を実際に使ってみました。
本記事では、下記の項目で各商品の情報をまとめ、想定ランニングコストやどんな利用シーンに適しているかお伝えしたいと思います。
ネブライザー式アロマディフューザーとは
ネブライザー式アロマディフューザーとは、水や熱を使わずに、アロマオイル(エッセンシャルオイル)を微細な粒子にして空気中に噴霧するタイプのアロマディフューザーです。
ネブライザー式の要となるのは、「二流体ノズル噴霧方式」またはそれに類する原理です。これは、液体の流れ(アロマオイル)にエアポンプからの空気の流れを衝突させることで、液体を微細な粒子で噴霧する技術です。
アロマディフューザー以外にも、塗装や農薬散布、吸入器など幅広い分野で使われている技術です。
エアポンプからの空気の吐出量や二流体ノズルの質によって、ミストの粒子径や液体の消費量に差が生まれます。
ネブライザー式アロマディフューザーを購入した人のレビューを見ると、噴霧時の音が気になったという声が多く見られますが、モーター式エアポンプの影響で多かれ少なかれ振動やノイズが発生します。

メリット
◆アロマオイル本来の香りを純粋に楽しめる:水で希釈しないため、アロマオイルそのものの濃厚な香りをダイレクトに感じられます。
◆香りの拡散力が高い:広い空間でも香りがしっかり広がりやすいです。
◆衛生的:水を使わないため、雑菌やカビの繁殖、水垢の心配が少なく、お手入れが比較的簡単です。
◆手軽に使える:アロマオイルを直接セットするタイプが多く、水の補充やお手入れの手間が少ないです。

デメリット
◆アロマオイルの消費が早い:香りの拡散力が高い分、オイルの消費も早めです。
◆動作音がするものもある:エアポンプを使うため、小さな作動音が発生することがあります。
◆加湿効果がない:水を使う超音波式ディフューザーとは異なり、加湿効果はありません。
◆粘度の高いオイルは詰まる可能性がある:パチュリやサンダルウッドなど、粘度の高いアロマオイルは機種によっては詰まりやすいことがあります。
スペック比較
amazonや楽天でネブライザー式アロマディフューザーを調べると、人気商品の機器本体の価格帯は5000円~1.2万円です。
今回は、無印良品の「水を使わないアロマディフューザー」、生活の木の「アロモアウッド」、グランドストックの「リュクス」、トップノートの「お届けFUWARI」の4機種を比較したいと思います。
無印良品 | アロモアウッド | リュクス | FUWARI | |
---|---|---|---|---|
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|
価格 | 4,990円 | 12,100円 | 8,980円 | 月額 4,950円 |
オイル単価 | 10ml 1,790円 | 30ml 4,070円 100ml 11,000円 | 10ml 1780円~7,760円 | 2か月毎に発送の120ml込み |
対応面積 | 4~8畳 | 6~40畳 | ~30畳 | ~40畳 |
設定レベル | 弱(8秒噴霧/172秒停止) 強(15秒噴霧/165秒停止) | 弱(10秒噴霧/50秒停止) 強(20秒噴霧/40秒停止) | 弱(30秒噴霧/150秒停止) 中(1分噴霧/2分停止) 強(2分噴霧/1分停止) | ・9段階(ダイヤルスイッチ) ・アプリで1秒単位で設定可 |
タイマー | 2時間 | 30分/60分/120分 | 1H/3H/6H | 開始と終了時刻を自由に設定可。 1日5つまで。 |
寸法 | φ126mm * 203mm | 70mm*128mm*132mm | W7.3cm * H11.8cm | H145*W147*D71mm |
ボトル容量 | 10ml | 10ml/30ml | 5/10/15/20ml | 120ml |
本体色 | ホワイト | ウッド | ナチュラルウッド、ダークウッド、ホワイト、マットブラック | ブラック |
保証期間 | 1年 | 1年 | 2年 | レンタル契約期間中は保証 |
各機種の商品レビューと注意点について
●約8畳以下の寝室や落ち着きたい空間にお勧めです。
●電球色のLEDライトとアロマディフューザーが一体になっていて、明るさを調整することができます。
●説明書のサイズが大きく、文字も大きいので読みやすいです。
注意点
強レベルで稼働率8%(15秒噴霧2分45秒停止)、弱レベル(8秒噴霧2分52秒停止)で稼働率4%です。ディフューザーの設定上、最大レベルでも稼働率が低い為、寝室など8畳未満の空間用として使用する必要があります。
50平米の会議室で4機種のアロマの拡散力比較実験


50㎡の会議室を借りて、各商品を12分間噴霧して香りの広がりを比較しました。ディフューザーの設置場所は上記図の通りです。
実験概要1
・リュクス、アロモアウッド、お届けFUWARIは同じ稼働率(33%)での噴霧。
・香りは全てFUWARIのホワイトティータイムで実験。
・被験者は3名で香りの強度を官能評価。
・噴霧中は会議室の外に出て、12分経過後に入室し、隅々まで香っているか検証比較。
・一つの商品の香りの広がり具合を確認後、15分間換気。
実験結果
FUWARIの噴霧範囲を100とすると、アロモアウッド70、リュクス15、無印15でした。
FUWARIのエアポンプの吐出量が7L/minに対して、アロモアウッドのエアポンプの吐出量が3.5L/minである為、
エアポンプのスペックの差が香りの拡散力の差につながったようです。
製品寿命

各社に「レベル強で毎日8時間利用した場合の、平均的な製品寿命は?」と問い合わせたところ、各社ともにレスポンスは早かったものの、明確な回答はありませんでした。
ただ、アロモアウッドについては、本体を分解してエアポンプに印字された型番からエアポンプメーカーのスペックシートを確認すると、寿命は最大350時間と記載がありました。
最大350時間というのは、連続運転(稼働率100%)での寿命を意味します。
レベル強で20秒噴霧、40秒停止の間欠運転(稼働率33.3%)になる為、仮にレベル強で10時間/日使用の場合は、製品寿命が105日(約3.5カ月)です。
計算式 : 350時間/33.3%/10時間=105日
最低1年間の製品寿命を保とうとすると、計算上はレベル強で2.87時間/日以下に抑える必要があります。
.あくまでエアポンプメーカーのスペック上の寿命であることと、製品の個体差や利用環境によっても、実際の寿命は異なるので、参考情報として捉えてください。
例えば、高温多湿の場所や、直射日光が当たる場所での設置は製品寿命が短くなる原因となります。
商品によって保証期間は1年又は2年ありますが、消耗部品の交換は保証対象外になるようなので、
エアポンプが寿命を迎えたら、本体を買い替えるしかなさそうです。
お届けFUWARIの製品寿命
ちなみに、お届けFUWARIのエアポンプの寿命は3000~4000時間です。
アロモアウッドのレベル強と同じ稼働率(33.3%)で10時間/日運転する場合の製品寿命は2.4年~3.2年になります。
エアポンプの個体差や利用環境によっても実際の寿命は異なります。
お届けFUWARIはレンタルなので、契約期間中は万が一、エアポンプの故障など製品起因による故障は無償で良品と交換いたします。
想定ランニングコスト
1日あたり消費ml数 8時間/日 運転 | 8時間/日 月額コスト | 6時間/日 月額コスト | |
---|---|---|---|
FUWARI | 2.11ml | 4,950円 | 4,950円 |
アロモアウッド | 2.23ml | 7,359円 | 5,519円 |
リュクス | 1.32ml | 7,075円 | 5,306円 |
無印良品 | 0.54ml | 2,900円 | 2,175円 |
*FUWARIのホワイトティータイムで各商品を8時間運転しました。各商品で稼働率が異なるので、稼働率33%換算で計算しました。
*消費量は香りの種類によって異なるので、参考情報として捉えて下さい。
*生活の木は100mlのブレンドオイル購入時のランニングコストです。
*リュクスは10mlで一番安いオイルでのランニングコストです。
まとめ
各社に共通することですが、オイル1本の持続期間が示されていないので、香りが好みに合うかどうかも大事ですが、ランニングコストの目安や製品寿命について表記されていると消費者が選択しやすいと感じました。
店舗やオフィス又はご自宅で長時間使用される場合、機器本体を購入した方がコストを抑えられるような気がしますが、実際には想定より早く故障したり、オイルの消費が嵩んでしまい、
コスト面で業務用アロマディフューザーとほぼ変わらないことがあるようです。
お届けFUWARIは本体を小売りしていませんが、他の市販品と比較してもランニングコストが安く、レンタルなので製品寿命を気にすることなく使用できます。
お届けFUWARIのお客様には市販のアロマディフューザーから切り替えられたケースが多数あります。