清潔さや料金はもちろん大切です。では、それ以外で「次もこのホテルにしよう」と思わせるものは何なのでしょうか。トップノートでは、ラブホテル(レジャーホテル)の利用者200名を対象にアンケートを実施しました。選ぶ人、口コミ、香り、料金への考え方まで、数字で見ていきます。
- 調査対象
- 1年以内にレジャーホテルの利用経験がある20〜50代の男女
- 有効回答数
- 200名(男性124名/女性76名、既婚101名/未婚99名)
- 調査方法
- インターネット調査(Freeasy:株式会社アイブリッジ)
- 調査期間
- 2026年10月14日〜10月15日
- 調査主体
- 株式会社トップノート
性別
未既婚
年代
平均年齢 39.1歳(20〜59歳)
世帯年収
1. ホテルを選ぶのは「自分」が過半数
最初に、ホテルを主に誰が選んでいるかを聞きました。「自分」が54.0%、「二人で相談」が39.5%で、「相手に任せる」は6.5%にとどまります。ほとんどの人が選ぶ側に関わっているということです。
男女別では、男性は「自分」57%、女性は「二人で相談」45%がやや多め。女性も選ぶプロセスにしっかり参加しています。
2. 「次も選びたい」きっかけは朝食とアメニティ
清潔さや料金以外で、リピートのきっかけになるサービスを3つまで選んでもらいました。トップは「モーニング(朝食)」と「アメニティ・バスグッズの充実」で、どちらも33.5%。続いてウェルカムドリンク・フリードリンク(30.5%)、料金の割引・フリータイム拡大(27.0%)でした。
上位はどれも「滞在の満足感」に直結するものです。VOD(6.5%)のような設備面よりも、口に入るもの・肌に触れるもの・空間の心地よさが評価されています。「香り」も5人に1人が挙げており、ドリンクや軽食と並ぶリピート要因になっています。
3. 休憩料金の価格帯別に見る、お客様が求めるサービス
経営者の方が知りたいのは「自館の価格帯のお客様が何を求めているか」ではないでしょうか。リピートのきっかけになるサービス(3つまで選択)を、普段の休憩料金ごとに分けて集計しました。どの価格帯でも朝食は35〜38%と安定して上位ですが、それ以外のニーズは価格帯ではっきり分かれます。
| サービス | 4,000円台n=37 | 5,000円台n=45 | 6,000円台n=47 | 7,000円以上n=32 |
|---|---|---|---|---|
| ウェルカム/フリードリンク | 24% | 44% | 32% | 28% |
| スイーツ・軽食 | 11% | 31% | 32% | 22% |
| モーニング(朝食) | 35% | 36% | 38% | 38% |
| アメニティ・バスグッズ | 43% | 16% | 43% | 25% |
| タオル・ガウン・パジャマの質 | 27% | 24% | 17% | 41% |
| 館内・客室の心地よい香り | 24% | 20% | 19% | 19% |
| 会員特典・ポイント | 8% | 22% | 30% | 22% |
| 割引・フリータイム拡大 | 24% | 22% | 32% | 31% |
| 美容家電の貸し出し | 11% | 11% | 17% | 19% |
| 動画配信(VOD) | 5% | 9% | 11% | 6% |
香り(19〜24%)はどの価格帯でも一定の支持があり、特定の層だけでなく幅広いお客様に効く要素です。一方で、10章で見るとおり上乗せの許容額は価格帯が上がるほど大きくなります。高価格帯ではリネンの質と香りを組み合わせた「空間全体の質」、中価格帯ではドリンクやアメニティと香りを組み合わせた「おもてなし」として打ち出すのが効果的です。
4. 【年代別】20代は割引に興味がなく、響くのは「ドリンク」。不快な臭いは45%が口コミに書く
リピートのきっかけになるサービスでも、年代差が目立ちました。「割引・フリータイム拡大」を選んだ20代はわずか5%。40代・50代では約4割が選んでいます。代わりに20代で最も多かったのは「ウェルカムドリンク・フリードリンク」(42%)でした。
50代では「館内・客室の心地よい香り」を選んだ人も30%(全体21%)と高く、「タオル・ガウンの質」も37%でした。年齢が上がるほど、価格と空間の質の両方を見ていることがわかります。
20代の45%は、不快な臭いを「口コミに書く」
不快な臭いを感じたときに口コミサイトへ書き込んだ人は、20代で45%。50代の13%と比べると3倍以上です。20代は口コミの参照先としてTikTokを挙げた人も50%(50代は5%)と多く、悪い評判が拡散しやすい層でもあります。
5. 76%が口コミをチェック。最多はGoogleマップ
ホテル選びで口コミを見るかを聞くと、「毎回見る」39.5%、「ときどき見る」36.5%で、合計76.0%が口コミを参考にしていました。
毎回見る 39.5%+ときどき見る 36.5%(n=200)
専門ポータルのハッピーホテル(62.5%)を抑え、Googleマップ(66.4%)が最多でした。一般的な地図アプリの口コミ欄が、ラブホテル選びでも主要な判断材料になっています。SNSも3〜4割が見ており、良くも悪くも評判が広がりやすい環境です。
6. 不快な臭いを感じた人の約75%が、そのホテルから離れている
客室や廊下で不快な臭いを感じたとき、その後どうしたかを聞きました。「他のホテルを優先するようになった」39.0%、「そのホテルは二度と利用していない」35.5%。臭いを経験した169名に絞ると、約75%がどちらかに該当していました。
n=169(「不快な臭いを感じたことはない」31名を除く)
「気にせず利用し続けた」のはわずか12.0%。さらに27.5%が口コミに書き込んでいます。臭いの問題は、その一組を失うだけでなく、口コミを見た将来のお客様まで遠ざけてしまう可能性があります。一方で、スタッフに伝えてくれる人は20.0%しかいません。多くのお客様は何も言わずに去っていくということです。
7. 良い香りで印象が上がる場所、1位は「入口・エントランス」
良い香りがすると印象が良くなる場所を、1位〜3位まで順位をつけてもらいました。1位に選ばれた割合は「入口・エントランス」が39.0%、「客室」が36.0%で、この2か所が突出しています。
入口はTOP3に入れた人が75.5%と、4人に3人が「香りで印象が変わる場所」と考えています。ホテルの第一印象は、ドアを開けた瞬間の空気で決まると言えそうです。そして客室は、滞在中ずっと過ごす場所として1位の支持が厚くなっています。
8. 【年代別】20〜30代は「入口の香り」、50代は「客室の香り」を重視
香りで印象が良くなる場所の1位を年代別に見ると、きれいに傾向が分かれました。20〜30代は約半数が「入口・エントランス」を1位にした一方、50代では57%が「客室」を1位に選んでいます。
若い世代は「入った瞬間の雰囲気」、年齢が上がるほど「滞在中の居心地」を重視する傾向が見えます。若年層をターゲットにするならエントランスの演出、大人のお客様が多いなら客室の香りに力を入れるなど、客層によって優先順位を変えるのが効果的です。
9. 8割が「良い香りなら料金を上乗せしても選ぶ」
普段利用している休憩料金は「6,000円台」23.5%、「5,000円台」22.5%が中心。休憩を利用する181名のうち、68.5%が5,000円以上を払っています。
そのうえで「客室やロビーが良い香りのホテルなら、普段の休憩料金からいくらまで高くても選ぶか」を聞くと、80.1%が上乗せOKと回答。500円以上でも選ぶ人が50.8%と半数を超えました。
休憩利用者 n=181
10. 休憩料金の価格帯別に見る「値上げの許容度」
回答者が普段利用している休憩料金の平均は約5,700円(各価格帯の中央値で推計、7,000円以上は7,500円として計算)。では、普段いくらのホテルを使っている人が、香りのためにどこまで上乗せを受け入れるのでしょうか。利用者の多い4,000円台〜7,000円以上の4つの価格帯で比べました。
普段の料金が高い人ほど、許容できる上乗せ額もはっきり大きくなります。4,000円台の利用者で「+500円以上」を許容するのは16.2%ですが、5,000円台で55.6%、6,000円台で63.8%、7,000円以上では84.4%に達します。7,000円以上の層は62.5%が「1,000円を超えても選ぶ」と答えました。
| 普段の休憩料金 | 上乗せOK | +500円以上 | +1,000円以上 | 平均上乗せ額 | 料金比 |
|---|---|---|---|---|---|
| 4,000円台 n=37 | 70.3% | 16.2% | 8.1% | 約270円 | 約6% |
| 5,000円台 n=45 | 93.3% | 55.6% | 15.6% | 約470円 | 約9% |
| 6,000円台 n=47 | 85.1% | 63.8% | 34.0% | 約610円 | 約9% |
| 7,000円以上 n=32 | 84.4% | 84.4% | 75.0% | 約1,110円 | 約15% |
ポイントは3つあります。
- 5,000円台は「上乗せOK」が93.3%で最も高い。どの価格帯よりも「選ばない」が少なく、+300〜500円の値上げなら受け入れられやすいボリュームゾーンです。
- 4,000円台は価格に敏感。約3割が「上乗せなら選ばない」と答え、許容額も+200円までが中心です。この価格帯では、値上げより「同じ料金で選ばれる理由」として香りを使うのが現実的です。
- 7,000円以上は二極化。75.0%が+1,000円以上でも選ぶ一方、15.6%は上乗せを一切認めません。高価格帯のお客様は、空間の質に見合えば支払いを惜しまない層と言えます。
平均上乗せ額を料金に対する比率で見ると、4,000円台の約6%から7,000円以上の約15%まで上がります。香りの価値は、ホテルの価格帯が上がるほど大きく評価されているということです。
11. 客室に香りを取り入れた場合の増収試算
上乗せの許容額をもとに、客室に香りを取り入れた場合の増収を試算しました。
1部屋:2回転 × 470円 × 30日 = 28,200円
客室にリードディフューザーを置くコストは、1部屋あたり月@1,750円(トップノートの商品)。香りの演出で上乗せできる金額が1部屋あたり月28,200円だとすると、コストを大きく上回るリターンが見込めます。
※回転数はホテルの立地や曜日、休憩時間の設定によって異なります。470円は「良い香りのホテルなら、いくらまで高くても選ぶか」という回答の推計平均で、実際の値上げ幅を保証するものではありません。自館の客室数と回転数に置き換えて試算してください。
12. 【世帯年収別】年収1,500万円以上の71%が「良い香りなら+1,000円以上払う」
香りのためにいくら上乗せできるかは、世帯年収によって大きく違いました。年収1,500万円未満の層では「1,000円以上」は2割前後ですが、1,500万円以上の層では71%に跳ね上がります。この層は普段の休憩料金も半数が7,000円以上です。
高年収層は口コミを「毎回見る」割合も61%(全体39.5%)と最も高く、ホテルを慎重に選んでいます。客単価の高いお客様ほど、空間の質にお金を払い、事前によく調べている。高価格帯のホテルほど、香りへの投資が回収しやすい構造だと言えます。
13. 【男女別】女性は「部屋選びパネルの香り」に敏感
「ロビー・部屋選びのパネル周辺」を香りの印象1位に選んだのは、女性21%に対し男性10%と約2倍。パネルの前で部屋を選ぶ数十秒の体験を、女性はよく見ています。また、不快な臭いの後に「他のホテルを優先するようになった」のも女性46%(男性35%)と多くなりました。
14. まとめ:ホテル運営に活かせる4つのポイント
- 価格帯に合わせてサービスを選ぶ。5,000円台はドリンク、7,000円以上はタオル・リネンの質がリピートのきっかけになります。
- 客層で香りの重点を変える。20〜30代が多いならエントランスや部屋選びパネル周辺、40〜50代が多いなら客室を優先しましょう。
- 香りは値上げの根拠になる。80%が上乗せを許容。5,000円台なら+300〜500円、7,000円以上なら+1,000円以上が受け入れられる目安です。
- Googleマップの情報を充実させる。口コミの参照先として最も多いので、最新情報やキャンペーン情報を更新しましょう。
15. ディフューザー業者選びのポイント:代理店を含めると200〜300社以上
ディフューザー業界は有象無象です。代理店や販売元を含めると少なくとも200〜300社以上、トップノートのような販売元だけでも20〜30社あります。オイルの品質・オイルの入手性・機種・販売体制の4点で見極めましょう。
サービスを正しく使うために、ユーザー側でできる2つのこと
- 構成比は小数点以下第2位を四捨五入しているため、合計が100%にならない場合があります。属性別の数値は整数に四捨五入しています。
- 年収1,500万円以上(n=28)、50代(n=30)など、一部の属性はサンプル数が少ないため、傾向を示す参考値としてご覧ください。
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