Last Updated on 2025年10月1日 by top-note
空間を香らせるといっても、香らせる方法は様々です。それぞれの香らせ方の特性を理解した上で、適材適所で商品をお選びください。様々な空間においてどのような香らせ方が最適なのか説明します。
リードディフューザー

リード(スティック)が毛細管現象でフレグランスを吸い上げ、自然気化により香りが拡散します。
リードの形状やボトルのデザインが様々でおしゃれな商品が沢山あるので、選ぶ楽しみがあります。
ハーブやシトラスなどスッキリした香りは揮発性が高く、香りが長持ちしづらいです。その為、100ml前後の商品にはハーブやシトラス系もありますが、200ml以上の商品はマリン、フローラル、ウッディー、オリエンタル、フルーティーなどの商品が主流です。
高級品になるほど、香料の配合率が高いです。特に海外ブランドの場合、長期間しっかり香るように香りの強度が強いため、玄関など狭い空間での使用は要注意です。食事中など香りが必要ない場合は、リードディフューザーごと移動する必要があります。
アロマストーン

アロマを数滴垂らすだけで、手軽に香りを楽しむことができます。
利用シーンとしては、デスクに置いて仕事中のリフレッシュや、寝室の近くに置いてほのかに香らせるなど使うのがお勧めです。
同じ石に異なるアロマをつけると、香りが混ざってしまうため、同じストーンで様々な香りを楽しむことは難しいです。また、廃棄する際に燃えないゴミとして処分が必要です。
アロマポット

受け皿に水を張り、アロマを入れます。下からのロウソクの火でアロマを温めて香りを拡散するものです。アロマとロウソクの火のゆらぎによりリラックス効果が得られます。
長時間、受け皿にロウソクの火があたると、水が無くなって空炊きの状態になり、危険です。その為、使用中は放置せず、目に届く範囲での利用が必要です。
また、アロマの種類(シトラスやフローラル)によっては熱が加わることで香りが劣化することがあります。揮発性が低く、熱による影響を受けにくいウッディーやオリエンタル系の香りがお勧めです。
アロマ加湿器(超音波加湿器)

超音波加湿器に水を入れてから、アロマを垂らして使用します。運転音が静かで加熱式に比べて消費電力が少ないのが魅力です。自分好みでアロマをブレンドしたり、アロマを入れる量を調節して楽しむことができます。
乾燥する時期にリビングや書斎での利用をお勧めします。
1日に長時間使用する場合は、何度も水とアロマを補充しなければいけない為、店舗やオフィスでの使用はお勧めしません。また、水にカビや細菌が発生しないよう定期的な清掃(2~3日おき)が必要になります。
使用する水についても、精製水であれば問題ないのですが、水道水だとミネラル成分が周辺に白い粉として付着してしまうことがあります。
また、梅雨時期~夏場など湿度が高い時期に加湿器を使用することが少ない方は通年で使用することは難しいといえます。
ネブライザー式アロマディフューザー

通称、水なしアロマディフューザーとも言われる通り、アロマオイルをそのまま本体にセットして噴霧します。熱や水で薄めないので、アロマオイル本来の香りを楽しむことができます。少し広めのリビングやオフィスでも会議室などにもお勧めです。定期的(1~2か月)にエタノールを噴霧する以外の手入れはありません。
精油を長時間使用するとなると、ランニングコストがかさみます。
アロマ加湿器に比べると、噴霧時のモーター音がします。
こちらの別記事でもネブライザー式アロマディフューザーについて詳しく解説しています。
コードレスアロマディフューザー

最近、人気なのがリチウムイオン電池内蔵のネブライザー式アロマディフューザーです。以前と比べても楽天やamazonで出品される商品数が増えてきました。コンセントの位置に関係なく、場所を選ばず使用が可能です。電源コードが無いため、インテリアとしてもスッキリした見た目になります。
小型であれば、車の中でも使えるタイプもあります。
充放電を繰り返すと、電池の性能が劣化します。電池だけ交換できるのか、また充電が切れてもコンセントから給電しながら使用できるか確認しておくとベターです。
業務用アロマディフューザー

明確な定義はないのですが、一般的に業務用アロマディフューザーは20坪以上の面積に対応し、長時間使用しても簡単には故障しない耐久性があります。
ネットで販売している機種もありますが、主にレンタルでのサービスが多いです。
業務用の場合は、家庭用と比較してエアーポンプの耐久性があり、エアーの圧力がより強いです。
噴霧方式はネブライザー式と乾式があります。乾式の場合、不織布などの繊維に香料を染み込ませたカートリッジに対して風を当て香りを拡散させるものです。自然気化により香りが拡散する為、カートリッジを取り付けてから1か月も経つと香りの強度が落ちてきます。
店舗などで家庭用アロマディフューザーを利用されている場合もあるようですが、1日の利用時間が4時間以上あるのであれば、ディフューザー本体の故障リスクが高まる為、トータルコストから考えると業務用アロマディフューザーのほうがお勧めです。
業務用アロマディフューザーについて、詳しい情報が必要な方は別記事をご参照ください。