嗅覚 鼻慣れ

Last Updated on 2025年5月6日 by top-note

業務用アロマディフューザーをご利用中のお客様から、「最近香りを感じにくくなった気がする」というご相談をいただくことがあります。
実はこれ、決して気のせいではありません。

● なぜ香りを感じにくくなるのか?

人間の嗅覚は、ずっと同じ匂いを嗅ぎ続けていると、その香りに慣れて反応が鈍くなっていく性質があります。これを「嗅覚順応」といいます。

■ なぜ同じ香りが分からなくなるのか?

人は、同じ匂いを長く嗅ぎ続けると、次第にその香りを感じなくなっていきます。これは「嗅覚順応」と呼ばれる生理現象で、私たちの体が“同じ匂いにはもう注意しなくていい”と判断してしまうからです。

簡単に言うと、「同じ香りに慣れて、感じにくくなる」のです。これは生理的な反応で、香りが弱くなったわけではありません。

この順応が起きるのは、脳が「この匂いは安全」と判断し、余計な刺激として受け取らなくなるからです。これは動物にとっても大切な機能で、新しい匂い=変化や危険をいち早く察知するためです。

嗅覚順応を防ぐには?3つの対策。

香りを感じにくくなったときは、以下の対策をお試しください。

change

1、香りの種類を変える

定期的に香りを変えることで、嗅覚をリフレッシュできます。例えば「柑橘系→ウッド系→フローラル系」のようにローテーションするのがおすすめです。

香りの調節

2、アロマディフューザーの出力レベルを調整する

香りが弱く感じる場合、出力レベルを少し強めに設定するのも効果的です。
設定可能な最大レベルについては、ご契約の業者に確認してください。
FUWARIの場合、消費量計算アプリを使うとお客様ご自身で調べることが可能です。

個別の契約内容にも依りますが、1日の稼働時間が長い場合、設定できる最大レベルが低くなってしまう可能性があります。
24時間営業の場合は、なるべくコアタイムでのご利用をお勧めします。

strong scent

3、香りの強度が強いアロマに変更する

エッセンシャルオイルをブレンドした経験がある方ならご存じかもしれませんが、香り自体の強さというのは、香料の種類によって異なります。
業者に相談し、香りの強度が強いアロマを提案してもらうのもお勧めです。

匂いのメカニズム

そもそも匂いを感じる流れとして、鼻の奥にある「嗅細胞」が匂いに反応して電気信号を送ってくれるおかげで私たちは香りを感じるのですが、ずっと同じ香りが続くと、嗅細胞の反応が弱まり、脳に香りの情報が届きにくくなります。

嗅覚は、鼻の中のセンサー細胞に生える嗅線毛が分子をキャッチすることから始まります。その時、カルシウムイオンが線毛に入って信号増幅と慣れ(嗅覚順応)によるシグナル減少という2つの重要な働きを持ちます。

私たちの鼻はずっと同じ香りが続くと、嗅細胞の反応が弱まり、脳に香りの情報が届きにくくなります。

これを嗅覚順応と呼びます。

嗅覚だけでなく、視覚、聴覚でも順応という生理現象は起きます。

感覚的消臭

人の嗅覚のメカニズムを利用して、悪臭を改善させる方法を感覚的消臭と呼ばれています。

感覚的消臭には次の3つがあります。  

香り マスキング

1、マスキング

鼻の中のセンサー細胞の反応を抑制することで不快な臭いを感じにくくさせるのがマスキングと呼ばれるものです。

簡単に言うと、元の臭いよりもさらに強い香りで覆いかぶせてしまうのがマスキングです。

マスキングは空間芳香だけではなく、料理で肉や魚にハーブやスパイスと一緒に加熱して、臭いを緩和させることにも利用されています。

消臭 中和法

2、中和

臭いに対し、香りを芳香させて生じる混ざった匂いが元の悪臭よりも改善することを意味します。メカニズムとしては、マスキングとほぼ同じです。

香り 変調法

3、変調

悪臭に対して、特定の香りを混ぜると、別の新しい匂いに変わるというものです。

例えば、FUWARIのクリーンシャンプーという香りは、犬の体臭と混ざると、別のいい香りに変化します。

目次

				
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